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有名プロブロガー・イケダハヤト氏が高知へ移住。「東京で消耗するのが嫌になった」

有名プロブロガー・イケダハヤト氏が高知へ移住。「東京で消耗するのが嫌になった」

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私も数年前までずっと20年近く東京に住んでおりました。
 
そのうちの7年間は東京のほぼ中心地・新宿に住んでおり、都会での生活を満喫していたと言っていいかも知れません。
 
しかしながら、東京に住みはじめてから10年以上が過ぎた頃から、少しずつ都会の生活に疲れを感じるようになりました。
 
私の故郷は愛媛県のある田舎の町なのですが、年に一度か二度帰省して、田舎ののんびりとした空気に触れる度に、東京のごちゃごちゃした雰囲気、忙しくもないのに忙しいと感じる雰囲気、何かいつも急がされている雰囲気が嫌になっていったのです。
 
しかも、田舎は食事も安くておいしい。都会だとちょっと喫茶店に入っても、人がごちゃごちゃしていて落ち着かない。一応、店内のデザインをオシャレにして、なんとか癒しの空間を演出してはいるものの、さして気分転換にはならない。一方、田舎の喫茶店は広々としていて、広いテーブル席に一人でぽつんと座っても文句一つ言われない。なので、ゆったりとした気分でコーヒーを飲めて、それなりに気分もリフレッシュできる。
 
また、東京でドライブして愉しもうとしても、車が多くて渋滞ばかり。ときに後ろから早く行けと煽られたり、逆に前の車がのろのろと走ってイライラしてきたり。田舎の場合、場所によってはほとんど車も走っていないので、一人で好きなだけ自由にドライブを愉しめる。
 
そのため、仕事が休みの日は都会で過ごすのではなく、車に乗って関東近辺の大自然にドライブに行くということが多くなりました。しかし、東京から田舎に出るとなると、高速代もかかるしガソリン代もかかる。しかも、一日のんびりと田舎で過ごすのはいいけれども、翌日からまた都会の忙しい雰囲気の中で仕事しなければならない。
 
で、あるとき思い切って愛媛にUターンして、自営業でも立ち上げようと決意したわけです。で、なんとか運良く事業も軌道に乗り、今では田舎ののんびりとした生活を楽しんで過ごしているわけですが、正直なところ、どうして未だにあれだけ多くの人たちが都会の生活にしがみつこうとするのか今でも不思議に思えてなりません。
 
もちろん、東京の会社に勤めているから田舎に行きたくても行けないという人も大勢いらっしゃるでしょう。確かにそういう方は仕方がないと思います。しかし、そうではない若者たち。特に東京で内定がもらえないと嘆きながらも、それでも東京にしがみつこうとしている人のことが私には理解できないのです。
 
私は今、家賃5万で4LDKの一戸建てに住んでいます。しかも、平屋です。庭も駐車場もあります。新宿で5万円の物件に住もうとしても、風呂なしの4.5畳間ぐらいにしか住めないのではないでしょうか。もちろん、駐車場は別料金ですし。
 
新宿にはデパートやら大型書店、大型家電店やら、色々なお店があって便利ではありますし、気軽にウインドーショッピングができて楽しかったりもするのですが、今の時代、ネットで何でも安く簡単に手に入れることができます。ネットのウィンドーショッピングも意外に楽しいです。しかも、お店で買うよりネットで買った方がかえって安かったりもします。
 
しかも、田舎のスーパーに行けば、野菜などの食材はどれも安くて新鮮です。また、ストレスが溜まったときには、数分かけて山にドライブに行けば、いつでも新鮮な空気を吸うことができます。ストレス解消も実に手軽でお金がかかりません。
 
どこからどう考えても、都会より田舎に住む方がメリットが大きいです。なのに、なぜ皆が東京にしがみついて生きているのでしょう。
 
正直なところ、今の東京には私はもう何の魅力も感じません。ただ忙しくてごちゃごちゃしているだけというイメージがあるばかりです。一昔前までは確かにこれからどんな街になっていくのだろうというわくわく感がありましたが、今は「これ以上、開発してどうするの?」という気持ちの方が強いです。
 
ですから、東京で就職難にあえいでいる人たちにこう言いたいです。
 
田舎に行きなさい。そして、誰かに雇ってもらうことばかり考えず、自分で何か事業を興すことを考えてみなさい。最初はバイトしながらでもいい。田舎でもバイト先ならいくらでもありますから。もちろん、東京ほど時給は高くないけど、その分、家賃や食費が安いのでなんとかやっていけます。
 
もし故郷が田舎にあるのなら、親と一緒に住めばいいのです。そうすれば家賃もかからないし、親もまた子供が近くにいてくれることを喜ぶでしょう。そうでない親もいるかも知れませんが。
 
バイトしながら事業プランを練りなさい。田舎にはビジネスチャンスがないとでも思っているのですか。そんなことはありません。今は都会より田舎の方がかえってビジネスチャンスが大きい場合があるのです。
 
いいアイデアが浮かばないなら、ネットで情報を検索しなさい。どうせ同じ苦労するなら、つまらない会社に入って、高い家賃や食費のためだけに必死で働くより、自分のやりたい事業をやって苦労した方がいい。そうやって人生を楽しく過ごしましょう。
 
とにかく、東京への人口の一極集中は異常です。今ではこの現象が常識となっているため、おかしいと主張する人も余り見かけなくなりましたが、これ以上、地方を疲弊させないためにも、東京への人口の集中を止めなければならないと私は考えています。そして、その方が日本経済にとっても非常に良い結果になる、とも思っています。
 
(※ちなみに、私が暮らしている愛媛県東温市のイメージビデオは「こちら」からご覧いただけます。)
 
 
(以下、J-CASTニュースより転載)
 
有名プロブロガー・イケダハヤト氏、高知へ移住 「東京で消耗するのが嫌になった」
 
「プロブロガー」のイケダハヤトさん(28)が生活拠点を高知県に移す。東京で働く人々を「まだ東京で消耗してるの?」と挑発しながら、キャリアアップ手段としての「移住」を提案している。
 
以前から「東京はオワコン(終わったコンテンツ)」と公言していて、今回の移住はそれを実行した形だ。ネット上では肯定的な声の一方、「四国をなめすぎ」「逆に東京への未練を感じる」などの声も出ている。
 
「地方に移住すると、年収が上がると思う」
 
イケダさんは2014年6月1日、妻子とともに東京・多摩市を離れ、高知市へ移住するとブログとツイッターで発表した。あわせてサイト名も、それまでの「イケハヤ書店」から「まだ東京で消耗してるの?」という挑発的なものに変更している。
 
突然の発表をイケダさんは「ぼくが東京で消耗するのがイヤになって、高知県に移住することにしたからです。さようなら東京、こんにちは高知!」と説明し、来週中に東京の自宅を引き払い、7月初旬までに本格的な高知での活動を始めると明かす。
 
「まだ東京で消耗してるの?」のタイトルには、クリエイター移住を促進させたいとの思いを込めた。イケダさん自身、東京を離れるのは「逃げる」意味もある一方で、「さらに成長するため」のキャリアアップ手段だと説明する。東京で仕事をすれば「東京的なもの」しか作れない。すでに「東京的なもの」は把握したため、これからは違う環境の影響を受けたいという。
 
イケダさんの持論では、ブロガーやマーケター、エンジニア、デザイナーなどのデジタル系クリエイターは、移住によって「できること」が増えるため、「東京を卒業して地方に移住すると、年収が上がると思う」。しかしこの「クリエイター移住論」は仮説にすぎないため、「体を張って実地検証」することにした。
 
2日のブログでは、移住理由を詳しく説明している。高知へ行くのは「客観的に見て面白い」からで、「あえて『高知』という不思議チョイスをすることで、ツッコミどころが生まれます」「恐らくこの選択を取ったおかげで、ぼくの仕事の幅は広がっていくでしょう。そういう読みがあって、移住しているわけです」などと語る。
 
それ以外にも県民の人柄、食事の美味しさと安さ、日照時間の長さ、豊富な自然、市街地のコンパクトさ、空港へのアクセス、坂本龍馬をはじめとした「歴史に対するリスペクト」、NPO活動などでの「龍馬的人材」の豊富さ、酒文化を移住の決め手としてあげている。
 
(転載ここまで)
 
 
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