25 6月 パソナが儲かれば儲かるほど、パソナ社員の不信感も募っていく。追い詰められる竹中平蔵。
私もこのブログで竹中平蔵によるパソナへの利益誘導についてさんざん書いてきましたが、やはりパソナ社員の中にもこの類の記事に目を触れた方が大勢いらっしゃったらしく、会長の竹中平蔵や社長の南部靖之氏に対して不信感を募らせる人たちが出てきているようです。
当然でしょう。もし竹中や南部氏が逮捕されるなどという動きにでもなれば、社員たちは明日にでも職を失ってしまうかも知れないわけですから。
もっとも、金融ユダヤ人がこの日本国内で権力を握っている限り、竹中平蔵が逮捕されることは先ずあり得ないのですが、さすがの社員の方たちもその辺の事情までは分からないでしょうから、その不安と心配は日々募るばかりなのだと思います。
逆に竹中や南部氏に不信感を募らせ、自らパソナを退社したいと考えている社員もいらっしゃることでしょう。普通の人なら、悪い上司の下で、悪いことをしている企業のために働きたいとは思いませんから。
さすがの竹中平蔵もそんな社員たちの心の内を敏感に嗅ぎ取ったらしく、必死になって社員たちの揺れる心を叱咤激励した模様です。
(以下、日刊ゲンダイより転載)
パソナ講演会で飛び出した竹中平蔵氏「平成の福沢諭吉」宣言
「ASKA事件があって、南部(靖之)代表が何を話すのか、社員も注目していたんです」(パソナグループ関係者)
23日午後、東京・文京区の文京シビックホールでパソナの社員向け講演会が行われた。日刊ゲンダイ本紙は南部代表のほか、竹中平蔵会長も出席、約2時間に及んだ講演会の録音テープを入手した。
「パソナグループの役割って何? 仕事って何? 人を生かす仕事です」
そう切り出した南部代表は日刊ゲンダイ本紙が伝えた淡路島での事業など、グループ構想について熱く語ったが、結局、36分のスピーチはASKA事件に触れずじまい。
「210人の新入社員も参加し、約1800人収容のホールは9割ほど埋まっていました。南部代表の周りには秘書らしき美女4、5人が、囲んでいました」(参加者のひとり)
■「偉人は常に批判される」
南部代表の話に社員は熱心にメモを取るなど聞き入っていたという。“熱い会場”を凍りつかせたのが、最後に講演した竹中会長だ。
「マルクス、シュンペーター、アダム・スミスにしても、歴史に偉大な名を残した人たちですけども、あの人たちは当時、それぞれに大変な批判を受けていたということなんです。もうひとつ発見したのは、(彼らが)徹底的に闘ったということ」
竹中会長は、「これは日本の偉人にも当てはまります」と、もうひとつの勤務先、慶大の創始者・福沢諭吉を例に挙げ、こう続けた。「福沢先生は、実はものすごい批判を受けています。日本で初めて授業料を取ったんです。その時、学問でカネ儲けするとはけしからんと。どうですか、皆さん。いかにもありそうな、しかし悪意に満ちた品のない、いわれなき批判なのではないでしょうか」
竹中会長は「私がなぜ今こんな話をしているのか。もう皆さんはお察しだと思います」と会場に問いかけると、一気にこうまくし立てた。
「今、パソナグループに対して、そして南部代表や私に向けてもいわれなき批判が送られています。あることないこと言われる。違います。ないことないこと言われます」「こういうときにこそ、ひるまず自信を持って徹底的に闘う姿勢を持って挑んでいかなければいけない」
自分が福沢諭吉のような偉人だから批判されるとでも言いたげだったが、“人の下に人をつくる”格差社会を広めておきながら、よく言える。
(転載ここまで)
確かに偉人というものは、偉人であれば偉人であるほど人から誤解されて叩かれます。しかしながら、悪人もまた悪人であればあるほど人から叩かれるものなのです。経済しかお勉強されてこなかった竹中氏には、こういった道徳のお勉強は不得意なのかも知れません。
それにしても、自分を神格化して社員を説得しようとするなんて、無茶にも程があります。パソナの社員たちは別に竹中平蔵を敬い、信じてパソナに入社したわけではありません。中にはそんな変わり者もいたかも知れませんが、その大半がただ仕事を求めて、またはそれ以外に行くところがなくて、といった理由でパソナに入社したはずです。
それなのに、今にも辞めるかも知れない社員たちの目の前で、自分のことを偉人だと宣伝して、一体どれほどの効果があると思っているのでしょうか。彼らはカルトに洗脳された信者ではないのです。
しかし、竹中平蔵にはその辺のことが分からないようです。何しろ、ちょっと前まで周りから民間の有識者だと言ってさんざんチヤホヤされてきましたからね。すっかりのぼせ上がってしまって、本気で自分で自分のことを歴史的な偉人だと認識されておられるのかも知れません。
そもそも、彼が本当の偉人であるならば、例え周りからどんなに批判されても気にならないはずですし、気にしないはずです。しかし、それが気になっているところを見ると、やはりそれだけ良心に引っかかる疚しいところがあるという証拠でしょう。
そんな彼の苦しい心境が分かる記事を見付けましたので、皆さんにご紹介したいと思います。いくら大金を稼いでも、結局、悪人は最後の最後にこのように精神的に追い詰められ、断末魔の叫びをあげるしかないということです。それが悪人の辿る末路なのです。
(以下、楽天WOMANより転載)
竹中平蔵VS三橋貴明 テレビ討論でカメラを忘れて大激突!
地方局の討論番組に出演した竹中平蔵氏(63)。民間議員を隠れみのにした特定企業への利益誘導を追及されるや、カメラの存在も忘れて激怒したのだった!
5月10日、テレビ愛知「激論コロシアム」で、経済評論家の三橋貴明氏(44)が竹中氏をこう追及した。
「なぜ諮問会議などで民間議員という名の民間の経営者が、自分の会社の利益になるような提案をするのか!」
現在、竹中氏は安倍政権の「産業競争力会議」の民間メンバーである一方で、人材派遣会社「パソナグループ」の取締役会長でもある。
三橋氏は、竹中氏がその会議で「解雇自由化」などを提言し、人材派遣会社が儲かるように誘導していることを繰り返し指摘した。急所を突かれた竹中氏は、突然、顔を紅潮させて、こう声を荒らげたのだった。
「根拠のない言いがかりだ。失礼だ! 無礼だ!」
竹中氏が逆ギレした瞬間、スタジオには緊迫した空気が流れ、“放送事故状態”になったという。
その三橋氏が放送中の様子を話す。
「あのあと、コマーシャルに入ったのですが、竹中さんは1回席を立ちかけたのです。帰るのかなと思ったら帰らずに、そのまま出演し続けましたけどね。パフォーマンスで、あんな怒り方しないですよ。激高してしまったから自分でもヤバいと思ったんじゃないですかね。サラッと流せばよかったのに」
この一幕は、動画サイトなどを通じて世間に知られることになった。竹中氏は、
「私はそれ(労働規制緩和)に対して何も参加していない。派遣法についても何も言っていない」
と反論したが、そこには「ウソ」があることも露呈したのだ。
「彼の理論というのは、参加する会議でいくら発言しても、決定の場にいなかったら利益相反にならないだろうというものです。そんなわけねぇだろ! と思いますね。何であなただけ特権的に入って意見を述べているのですか? 何で一般人は意見を述べられないのですか? という話になりますから、彼の主張は通らないと思います。議事録を読めば明らかなのですが、竹中さんは、何度も労働規制緩和などの発言をしていますよ」(前出・三橋氏)
その後、話題は「外国人メイド」へと移り、三橋氏と竹中氏は2度目のバトルを繰り広げる。竹中氏の主張は、外国人のメイドを雇って家事をやらせれば、女性が外に出て働くことができるというものだった。しかし、労働者が増えれば、一人当たりの賃金は当然下がることになる。そうした三橋氏の指摘に竹中氏は、
「政治家が実質賃金を切り下げるような政策をやるわけないでしょ」
などと、ごまかし続けたのだ。前出・三橋氏が語る。
「あの人『外国人メイド』が好きなんですかね? 実質賃金が下がるっていう事実は、彼にとって言いたくないことなんですよ。もう1つ問題があって、パソナは『家ゴト コンシェルジュ』という家事代行サービスをやっています。外国人メイドを紹介するサービスをパソナは絶対に作り込んでくるわけで、これは明らかな利益相反でしょ? あまりにも露骨なんですよ」
竹中氏といえば小泉純一郎氏が総理大臣だった時に、「既得権益」という言葉を使って官僚を攻撃していた人物だ。しかし、竹中氏こそ最強の「既得権益」になっていると、三橋氏は解説する。
「竹中さんは『維新の会』のブレーンをやっていましたよね。最近では公務員業務も派遣労働者になっていて、大阪市の公務員派遣労働者の多くをパソナが落札しているんです。一昨年の11月くらいで、竹中さんが維新にいた時です。彼は『これは市場競争でパソナが勝ったんだ』と言うかもしれないけど、やはり通らないでしょう」
竹中氏が所属している産業競争力会議は、安倍政権下でも優先順位の低い会議だった。ところが現在では、最上位にある「経済財政諮問会議」と合同で会議を開くなど、いつのまにか順位を押し上げてしまった。
知らぬ間に発言力を強めた竹中氏だが、いったい何をもくろんでいるのか。
「話はシンプルで、誰かの儲けのためにやっているわけですよ。公務員は公務員法で規制される、政治家は選挙で落とせる。でも民間議員の竹中さんを落とすことはできません。政治家は個人献金を年間最大150万円しか受け取れません。しかし、彼はコンサル料などの名目でいくらもらっても違反になりません。そんなに、政治に関わりたいなら国会議員になるべきでしょ。民間議員としてやるのは汚い」(前出・三橋氏)
まだまだ“放送事故状態”は続いているのであった。
(転載ここまで)
どんなにパソナに利益誘導するような政策を作ったとしても、パソナの社員が辞めてしまっては元も子もありません。竹中平蔵が焦るのも無理はないというものです。
まるで金融ユダヤ人の今の有様を、竹中平蔵がそのまま体現しているように見えるのは私だけでしょうか。
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