12 6月 テレビ「顔出し」基本は当然の処置。これを批判するのは裏社会のみ。
6月9日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は、公式HP上で「顏なしインタビュー等についての要望」と題した委員長談話を発表しました。
この談話では、モザイク処理などをして取材対象者を特定できなくする、いわゆる「顔なし」インタビューについて、「事実の正確性、客観性、真実に迫る努力などを順守するため、顔出しインタビューを原則とすべき」という考えを示しました。
はっきり言って、これは当然の処置です。顔なしインタビューばかりがテレビで報道されるようになれば、それこそマスコミは好きなだけ偏向報道できるようになってしまいます。
例えば、JAの解体は是か非かという問題で、「JAは農家にとって害でしかない」という考えを持った人を多数画面に映せば、世論は少しずつそちらの方に誘導されてしまう。「JAは残した方がいい」という考えの人も、「他の人がJAはいらないというなら、まあ、なくしてもいいかな」という考えに少しずつ傾いていってしまうわけです。実際、過去にはこのような形で世論誘導されてきた実例がいくつもあります。
要するに、Aという意見を持っていない人にAという意見を持っていると喋らせる、ということはテレビ局にはいくらでも可能なのです。実際、過去に番組スタッフを街頭インタビューに登場させて喋らせたことがあり、このことは既にネット上で暴露されています。これが明らかになったのも「顔出し」インタビューだったからこそで、もしこれが「顔なし」だったならば、このインタビューがやらせだったかどうかも未だに分からなかったはずです。
そもそも私は、街頭インタビューそのものが余り意味がないと思っております。その辺の街行く人にたまたま声をかけてインタビューに応じてもらった、ということのようですが、100人に声をかければ、それこそ多種多様な意見が聞けるわけですし、その中から似通った意見を2、3選んで報道すれば、世の中にはこういう意見を持った人が最も多いと見せかけることも可能です。世論誘導がかなり簡単にできてしまうわけです。
にもかかわらず、「顔なし」インタビューを許してしまったら、それこそ100人に声をかけなくても、適当に何人かの番組スタッフやアルバイトに喋らせて、それを報道することができる。そして、それをさも世間の大多数の声であるかのように見せかけることができる。
最も危惧しなければならないのが、モザイク処理のインタビューによって冤罪が誘発されるという可能性です。例えば、実際にはレイプされていないのに、レイプされたと言って泣きながらテレビのインタビューに答えるということができてしまう。この場合、まさかレイプ被害に遭った人に顔出しでテレビに登場させるわけにはいかないという建前を作れるわけですが、もしこの女が嘘をついているとしたら、好きなだけ冤罪事件が罷り通ってしまう。
実際、私はこのように冤罪を誘発するようなテレビの「顔なし」インタビューを見たことがあります。それがもし「顔出し」インタビューだったなら、その女性もすぐに嘘だとばれるので、絶対にテレビには出なかっただろうと思われます。しかも、この冤罪事件は後になって有罪が確定してしまいました。裏社会が抹殺したい人を、わざわざ手を下すまでもなく簡単に社会的に抹殺してしまえるわけです。
このような事例があるにもかかわらず、日本テレビで、報道記者、宣伝プロデューサーを務めたという片岡英彦氏が、Yahoo!ニュース〈個人〉で「『顔出し』であれば、テレビニュースの信憑性や正確さが視聴者にとって今よりも高まるとは私は思えない」と語り、「顔出し」インタビューを批判したそうですが、だからといって最初から「顔出し」を反対するというのは筋の通らない話です。
確かに「顔出し」だけでは信憑性は高まらないでしょう。私もそれに異論はありません。しかし、だからこそ、先ずは「顔出し」インタビューを前提として多少なりともテレビの信憑性を高め、さらに他のところでも信憑性を高める努力をする……というのが筋の通った話です。「顔出し」だけでは意味がないから「顔出し」はやめようというのは暴論です。ただの屁理屈です。あるいは、テレビ局の怠慢としか言いようがない。
要するに、この人もまた裏社会の手先なのかも知れません。あるいは裏社会にうまく使われているのでしょうか。ホリエモンと一緒に「ゼロ」という本を出版したようですが、裏社会の人というのは、自らの力だけでは這い上がれないので、有名人とタッグを組んで名前を上げていく傾向があります。見た感じも明らかに半島系の顔をしておられますし……。とにかく、テレビ業界の人たちの言説には厳重に注意しなければなりません。
(以下、IRORIO(イロリオ)より転載)
BPOがテレビ番組の「顔無しインタビュー」に待ったをかけた!
放送倫理・番組向上機構(BPO)の三宅弘委員長は9日、「顏なしインタビュー等についての要望」をホームページ上で公表した。
■安易な顔無しインタビューに待った
ニュース番組を中心に、顔にボカシを入れた関係者や被害者を名乗る人物が事件についてコメントしている姿をよく見かける。個人のプライバシーに配慮した措置なのは理解出来るのだが、最近は関係者として出演した人間が実は全く関係ない人間だったという事件があり、安易な顔出しインタビューを問題視する声があった。
また、重大事件が発生後、ワイドショーなどが近所の人々に容疑者の評判を聞いて回る姿を目にする。その際のインタビューは常に顔無しで、場合によっては辛辣なコメントとなることもある。
今回の要望では、個人のプライバシーを保護するのが大前提としながらも、信頼性を確保するため「原則インタビューは顔出し」とすることを徹底するよう求めている。
■顔無しインタビューを放映しない勇気を
要望書は、安易な顔出しインタビューに警鐘を鳴らすと共に、そのような映像は放送しない勇気を持って欲しいと記載されている。また、ボカシやモザイクを入れることで、却って要らぬ憶測を呼ぶことがあるとしている。
しかし、現実問題としてテレビのインタビューに答えた映像がインターネットに拡散してしまうケースもあり、顔無しインタビューを規制してしまうと、内部告発などの声を発信できないのではないか、と危惧する声もある。
いずれにしても、三宅氏は現在の顔無しインタビューに危機感を持っているようだ。今後テレビ局がどのような対応を取るのか注目される。
(転載ここまで)
【関連記事】
○人生を駄目にしたくなければテレビは見るな。テレビに関わるな。
No Comments