RAPT | あなたが本当に知るべきことはあなたが知りたいと思っていることと異なっている。
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あなたが本当に知るべきことはあなたが知りたいと思っていることと異なっている。

あなたが本当に知るべきことはあなたが知りたいと思っていることと異なっている。

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私は今や新聞やテレビは全く見ません。 新聞もテレビも本当のことを報道しないからです。
 
情報は全てネットから得ています。そして、興味を持ったニュースや言説などがあれば、それについて詳しくネットを検索して調べていきます。分からないことがあれば、それもまたネットを検索して詳細に調べていきます。そうすると、自分が今まで見たことも聞いたこともない知識に触れたり、考え方に触れたりして、激しい衝撃や感銘を受けることがあります。そういう意味で、ネットはまさに知識の海のようなものだと私は思います。
 
とはいえ、ネットというのは新聞やテレビと違って、自ら検索して調べていかなければ、何の知識にも触れることができません。前もって自分がある程度の知識を持っていなければ、それ以上の知識を増やしていくことができないのです。
 
ですから、もとから余り知識を持っていない人にインターネットを与えても猫に小判みたいなもので、ネットという知の海を有効に活用することができません。まさに井の中の蛙のようなもので、自分の知っている範囲以上の知識をネットからすくいあげることができないのです。それに、もともと知識のない人というのは、何か新しいことを知る喜びというものを感じた経験がなく、知的好奇心があまり旺盛ではないのかも知れません。そういう人はネットを通して何かを知ろうという行動すら最初から起こさないかも知れません。
 
しかし、知的好奇心が旺盛で、ネットをうまく活用しているような人でも、その大半が無意味な情報ばかりをすくいとり、無意味な言説や言論の渦の中にはまりこんでいく場合がほとんどだと思います。どうでもいい知識を得て興奮したり感動したり、あるいは憤慨したり不安になったりして無駄な時間を過ごしてはいないでしょうか。さらには同じ知識をもった人たち同士で無駄な議論をかわして、不毛な結論を得て終わりになってはいないでしょうか。
 
例えばあなたは今、お金を稼ぎたいと思っているとします。そして、ネットをざっと検索し、お金持ちになれる方法が書かれたサイトをいくつも見付け出します。あなたはそのサイトを見て、次から次へと新たな知識に触れ、興奮し、驚き、希望を抱き、かつ自分にもできるかなと心配になり……という感じで時間を過ごします。ときには、自分と同じ悩みや考えをもった人とネット上で交流したりもするかも知れません。
 
そうこうしているうちに、あなたはなんとなく人生が充実していると感じるようになります。楽しい。ネットは素晴らしい。自分に素晴らしい知識を与えてくれる。そう思って、さらにネットの海に溺れていくようになります。しかし、そんなあなたのことをずっと傍で見ていた神様は、あるとき呆れたようにあなたにこう言います。
 
「あなたは今、癌を患っている。余命幾ばくもない。金を稼ごうとしても稼ぐ時間がないのだ。ならば、他にもっとやるべきことがあるのではないか」
 
あなたは自分が癌を患っており、本当にすべきことは先ずその癌を治療することだったのです。しかし、あなたはその事実を知らず、自分が長く生きられると思い込んだまま、お金を稼ぐことばかりに夢中になっていたということです。つまり、あなたは本当に知るべきことを知らず、知ろうとせず、無駄な時間を使っていたということです。
 
あなたがいま本当に知るべきこととは、あなたが知りたいと思っていることとは異なっている……かも知れない。今の自分がそのような状態に陥っていないかどうか客観的に分析し、今の自分が本当に知るべきことに時間を使うべきです。

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